京都府の10町1村で構成しています、京都府町村議会議員研修会が
7月25日にルビノ京都堀川で開催されました。
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今回の研修内容の講演は、第1部が「どうなる日本の政治」として
テレビ朝日コメンテーターの三反園 訓氏、
第2部が「地方議会に求められるもの」-第30次地方制度調査会の議論から-
として、元北海道栗山町議会事務局局長で現在東京財団研究員の
中尾 修氏の講演がありました。
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     三反園氏の講演            中尾氏の講演
第1部の講演では、最近の政局の動きから衆議院の解散総選挙の時期の
予想や、解散されると次は京都府から総理が出る可能性が高い等の解説
がありました。
また、デフレスパイラルは、将来の不安や夢が持てない現在の状況では
なかなか脱出が出来ない事や、消費税のアップが行われても、中小企業は
価格競争に入れば消費税アップ分は当面自腹にならざるを得ない危険性が
高く、厳しい環境になる現状を話されました。
日本の財政を立て直すためには、将来に対し不安をなくすことが最優先です。
国民は夢を求めており、希望を求めています。
「勇気と創造」「夢と希望」のキーワードが今一番大切なフレーズです。

そして最後に過去の経験から、総理大臣の5条件を説明されました。
1、見た目・雰囲気がある事⇒教養と凄味が必要
2、言葉が命⇒古代ギリシャでは政治家とは、言葉で住民を説得できる事が
  出来る人と定義づけされている。発信力・説明力・説得力が必要。
3、ぶれない事⇒ビジョンがなければぶれてしまう。議員になる事だけが
  目的の人は、すぐにぶれる。
4、体力が必要⇒総理は精神力がなければ務まらない。
5、運が必要⇒運の字ははこぶという字である。努力しないと運は消えてゆく。
  運を引き寄せる器が大事である。
以上の説明をされましたが、これは総理だけでなくすべての首長・議員にも
当てはまります。
以上で第1部が終了し、続いて第2部に移りました。
第2部の講師の中尾氏は、私が議員になる前に興味を持った、
日本で先進的な議会改革を行われた北海道栗山町議会の元事務局長で、
今回の講演も非常に参考になる内容でした。
まず、地方議会の仕組みの確認からはいり、地方分権を担える議会改革の
ポイント、そして住民参加の重要性から議会基本条例のあり方を詳しく説明
されました。
そして最後に第30次地方制度調査会の論点についての説明をされました。
平成18年度の第28次には、専門的知見の活用が取り入れられたり、
常任委員会の議案提出権を定めらえています。
次の第29次では、議会基本条例が、そして今回の第30次では住民投票に
ついての策定が行われているとの説明をされました。
例えば、大規模の施設の新設や更新等をする場合に住民投票を行い、
いったん住民に聞いてみるという事や、議会が必要と思われる場合は、
議会から住民投票を行うことができるという条例をつくるツールが必要との
お話がありました。
住民参加と地方自治をしっかり整理する重要性が今回伝わってきました。
以上で講演は終了し研修を終えました。

各町村議員の皆さんは熱心に聞き入っておられました。