2月1日(木)と2日(金)の二日間、公共交通調査特別委員会の
視察研修に行きました。
今回の視察研修内容は、
2月1日:のりあいタクシー土浦について(茨城県土浦市)
2月2日:高齢者福祉タクシー券について(栃木県佐野市)
一日目は、「のりあいタクシー土浦」ついて、土浦市役所にお伺いしました。


土浦市は人口13万9千人、面積122.89㎢、茨城県南部の中心都市として
平成27年9月に土浦駅前のイトーヨーカ堂の旧商業施設を整備され
市庁舎にされました。

今回は、海老原市議会議長、宮崎議会事務局長の挨拶があり、
続いて高齢福祉課星田課長補佐から、視察研修内容について詳しい説明を
いただきました。

まず、DVDによるのりあいタクシーの紹介があり、次にバス路線減少の結果
公共交通による移動手段の確保のため、高齢者に向けたサービスの事業化
をどのようにされたかの経緯についての説明がありました。
きっかけは、土浦地区タクシー協同組合が主体になり、
平成17年8月に組合より事業提案書が提出され、
平成18年3月にデマンド型福祉交通推進委員会を開催し、9月まで4回の
会議を開催。協議の結果、同年10月に試験運行を開始。
平成19年1月に国(茨城県運輸支局)に道路運送法第9条を申請し、
同年4月に本運行を開始されました。
事業の概要は、
1.利用対象者:市内在住の65歳以上の高齢者及びその介助者
2.運行区域 :市内全域
3.利用料金 :年会費13,000円(うち11,000円を土浦市が助成)
4.利用方法 :【新規登録】
①対象者が市へ年会費助成申請
②公布された助成券(11,000円)と自己負担(2,000円)で
組合に会員登録(登録日から1年間有効)
③事前電話予約し、利用時に片道利用料600円支払う、
ただし、区間により1200円を支払う。
【継続登録】(2年目以降毎年)
①組合が利用者に年会費助成申請書と自己負担2,000円の
振込用紙を送付
②自己負担振込により継続(1年間有効)
5.運行便数 :平日のみ運行、朝8時00分~16:30分(1時間に1便)
市内を4地区に分け、
A・C・D地区(外縁部)は毎時00分発、
B地区(中心部)は毎時30分発の1時間ごと。
車両は5台で対応(5~6人乗り)
6.市の助成 :平成19年はゼロ、会員数少なく(123人)赤字のため
平成20年から市助成開始(年会費9,000円のうち7,000円)
平成23年増額(年会費12,000円のうち10,000円)
平成27年総額(年会費13,000円のうち11,000円)
(赤字対策と平成27年より免許返納者助成を始めたため、
年会費と利用料の改定を行ない現在に至っている)
尚、平成28年度年会費助成総額は1,155万円(扶助費計上)
7.登録と利用状況:
登録者:平成23年度 832人
平成24年度 947人
平成25年度 990人
平成26年度 1045人
平成27年度 1081人
平成28年度 1025人(65歳以上39,100人)
利用者:平成28年度 18,365人(前年20,208人)
8.運用内容の課題:
①事業収支黒字化
②増加する利用者への対応
③要望への対応
④市負担額の抑制など
特に課題への対応ができるよう、高齢者移送サービス利用助成要綱を決め、
平成20年より毎年度ごと、1回の改正を行っておられます。
質疑では、久御山町議員より事業の経過についてや運営等について
活発になされました。
私からは、今回の事業がタクシー協同組合から提案された点や、組合の
現状や運営、今後の市の考え方を伺いました。
市としての負担は会員登録の助成のみで、高齢福祉課としては今後
これ以上の負担は考えていないとの事でした。
また、公共交通については、都市計画課に任せ、情報の報告をしている
のみで明確に高齢者福祉に特化された事業展開をされています。
さらにタクシー協働組合の会員数をお伺いしたところ、当初11社であったが
現在は4社。実質的に稼働されているのは2社との事でした。
その他、大変参考になる研修となり、久御山町の高齢者福祉に対し
大きなヒントを戴きました。
以上で視察一日目が終了しました。
⇐土浦市議会にて
視察研修に行きました。
今回の視察研修内容は、
2月1日:のりあいタクシー土浦について(茨城県土浦市)
2月2日:高齢者福祉タクシー券について(栃木県佐野市)
一日目は、「のりあいタクシー土浦」ついて、土浦市役所にお伺いしました。


土浦市は人口13万9千人、面積122.89㎢、茨城県南部の中心都市として
平成27年9月に土浦駅前のイトーヨーカ堂の旧商業施設を整備され
市庁舎にされました。

今回は、海老原市議会議長、宮崎議会事務局長の挨拶があり、
続いて高齢福祉課星田課長補佐から、視察研修内容について詳しい説明を
いただきました。


まず、DVDによるのりあいタクシーの紹介があり、次にバス路線減少の結果
公共交通による移動手段の確保のため、高齢者に向けたサービスの事業化
をどのようにされたかの経緯についての説明がありました。
きっかけは、土浦地区タクシー協同組合が主体になり、
平成17年8月に組合より事業提案書が提出され、
平成18年3月にデマンド型福祉交通推進委員会を開催し、9月まで4回の
会議を開催。協議の結果、同年10月に試験運行を開始。
平成19年1月に国(茨城県運輸支局)に道路運送法第9条を申請し、
同年4月に本運行を開始されました。
事業の概要は、
1.利用対象者:市内在住の65歳以上の高齢者及びその介助者
2.運行区域 :市内全域
3.利用料金 :年会費13,000円(うち11,000円を土浦市が助成)
4.利用方法 :【新規登録】
①対象者が市へ年会費助成申請
②公布された助成券(11,000円)と自己負担(2,000円)で
組合に会員登録(登録日から1年間有効)
③事前電話予約し、利用時に片道利用料600円支払う、
ただし、区間により1200円を支払う。
【継続登録】(2年目以降毎年)
①組合が利用者に年会費助成申請書と自己負担2,000円の
振込用紙を送付
②自己負担振込により継続(1年間有効)
5.運行便数 :平日のみ運行、朝8時00分~16:30分(1時間に1便)
市内を4地区に分け、
A・C・D地区(外縁部)は毎時00分発、
B地区(中心部)は毎時30分発の1時間ごと。
車両は5台で対応(5~6人乗り)
6.市の助成 :平成19年はゼロ、会員数少なく(123人)赤字のため
平成20年から市助成開始(年会費9,000円のうち7,000円)
平成23年増額(年会費12,000円のうち10,000円)
平成27年総額(年会費13,000円のうち11,000円)
(赤字対策と平成27年より免許返納者助成を始めたため、
年会費と利用料の改定を行ない現在に至っている)
尚、平成28年度年会費助成総額は1,155万円(扶助費計上)
7.登録と利用状況:
登録者:平成23年度 832人
平成24年度 947人
平成25年度 990人
平成26年度 1045人
平成27年度 1081人
平成28年度 1025人(65歳以上39,100人)
利用者:平成28年度 18,365人(前年20,208人)
8.運用内容の課題:
①事業収支黒字化
②増加する利用者への対応
③要望への対応
④市負担額の抑制など
特に課題への対応ができるよう、高齢者移送サービス利用助成要綱を決め、
平成20年より毎年度ごと、1回の改正を行っておられます。
質疑では、久御山町議員より事業の経過についてや運営等について
活発になされました。
私からは、今回の事業がタクシー協同組合から提案された点や、組合の
現状や運営、今後の市の考え方を伺いました。
市としての負担は会員登録の助成のみで、高齢福祉課としては今後
これ以上の負担は考えていないとの事でした。
また、公共交通については、都市計画課に任せ、情報の報告をしている
のみで明確に高齢者福祉に特化された事業展開をされています。
さらにタクシー協働組合の会員数をお伺いしたところ、当初11社であったが
現在は4社。実質的に稼働されているのは2社との事でした。
その他、大変参考になる研修となり、久御山町の高齢者福祉に対し
大きなヒントを戴きました。
以上で視察一日目が終了しました。
