視察二日目は、栃木県佐野市にお伺いしました。

佐野市は平成17年2月に1市2町が合併し、現在の人口は約12万人、
面積は356.04㎢で関東平野北端に立地しています。
研修は、佐野市健康医療部いきいき高齢課の加茂課長と長係長、安藤主査より
高齢者福祉タクシー券について詳しく説明をいただきました。
⇐大川事務局長より歓迎ご挨拶
高齢者福祉タクシー事業は、旧佐野市においてバス路線廃止の代替措置として
事業を開始。当時は400円の助成券を1年間に一人48枚交付。
合併時に敬老健康増進費(70歳以上に3000円を支給)廃止に伴い、
タクシー券の交付枚数を60枚に増やし、料金が1500円を超える時は2枚まで
利用可能とされました。
高齢者福祉タクシー券は、病院など通院の際にタクシーを利用したときに、
片道につきタクシー券1枚(400円)を利用できます。(ドアtoドア)
利用有効期限は(年間60枚:上半期30枚、下半期30枚)
⇐高齢者福祉タクシー券
平成29年度上半期分 平成29年度下半期分

配布は毎年新年度予算を議会承認後、8か所の公民館で出張交付。
その後は、所管窓口・各行政センター・各支所の窓口で交付されます。
対象となるのは、75歳以上。又は、70歳以上74歳以下のもので、65歳以上の
世帯(年齢は年度末3月31日現在)です。
交付・利用状況・助成実績は、
平成24年度は、対象者20,881人、交付人数5,257人、交付枚数303,750枚、
利用枚数64,208枚。
平成28年度は、対象者22,143人、交付人数4,953人、交付枚数284,520枚、
利用枚数48,714枚。
対象者数に対し、交付人数が24.4%、利用枚数率が17.1%と低い水準になり、
利用枚数が年々減っているのは、元気な高齢者が増えたこと、タクシー料金が
高く自己負担が大きい為と分析されています。
課題としては、旧佐野市では病院までの移動距離が短い為、自己負担が少ないが
旧町は病院まで距離があり自己負担が高い為、家族が送迎するか、バスの利用に
なっている点や病院以外買い物に利用できない等の制約がある点とのことでした。
また、外出支援としては、市営バス(自家用有償バス)寿券の交付があり、
70歳以上に1回150円の助成券を年間40枚交付されています。
議員からの質疑では、市街の通院には使えるのかとの問いに、行きは利用できるが
帰りは、指定のタクシーが使えないので全額実費になるとの回答でした。
タクシー業者は、市内5つの会社指定。
今回のタクシー券は、高齢者の通院支援に特化し、家から病院等(鍼灸整骨院含む)
への足として事業を実施されています。
二日間の視察研修を終え、土浦市・佐野市ともに、限られた予算で、高齢者に特化し
あくまで自己負担をお願いする事業展開をされていると感じました。
そして、ひとつひとつのニーズに対し、継続できる対応をとられています。
また、公共交通の課題は福祉課でも取り上げられ、主体は都市計画課とし
高齢者に限定した施策は、高齢者福祉課が独自予算で実施されています。
そこには、各担当所管で情報交換し、そのうえですみわけをされていることが
よくわかりました。



佐野市は平成17年2月に1市2町が合併し、現在の人口は約12万人、
面積は356.04㎢で関東平野北端に立地しています。
研修は、佐野市健康医療部いきいき高齢課の加茂課長と長係長、安藤主査より
高齢者福祉タクシー券について詳しく説明をいただきました。

高齢者福祉タクシー事業は、旧佐野市においてバス路線廃止の代替措置として
事業を開始。当時は400円の助成券を1年間に一人48枚交付。
合併時に敬老健康増進費(70歳以上に3000円を支給)廃止に伴い、
タクシー券の交付枚数を60枚に増やし、料金が1500円を超える時は2枚まで
利用可能とされました。
高齢者福祉タクシー券は、病院など通院の際にタクシーを利用したときに、
片道につきタクシー券1枚(400円)を利用できます。(ドアtoドア)
利用有効期限は(年間60枚:上半期30枚、下半期30枚)

平成29年度上半期分 平成29年度下半期分


配布は毎年新年度予算を議会承認後、8か所の公民館で出張交付。
その後は、所管窓口・各行政センター・各支所の窓口で交付されます。
対象となるのは、75歳以上。又は、70歳以上74歳以下のもので、65歳以上の
世帯(年齢は年度末3月31日現在)です。
交付・利用状況・助成実績は、
平成24年度は、対象者20,881人、交付人数5,257人、交付枚数303,750枚、
利用枚数64,208枚。
平成28年度は、対象者22,143人、交付人数4,953人、交付枚数284,520枚、
利用枚数48,714枚。
対象者数に対し、交付人数が24.4%、利用枚数率が17.1%と低い水準になり、
利用枚数が年々減っているのは、元気な高齢者が増えたこと、タクシー料金が
高く自己負担が大きい為と分析されています。
課題としては、旧佐野市では病院までの移動距離が短い為、自己負担が少ないが
旧町は病院まで距離があり自己負担が高い為、家族が送迎するか、バスの利用に
なっている点や病院以外買い物に利用できない等の制約がある点とのことでした。
また、外出支援としては、市営バス(自家用有償バス)寿券の交付があり、
70歳以上に1回150円の助成券を年間40枚交付されています。
議員からの質疑では、市街の通院には使えるのかとの問いに、行きは利用できるが
帰りは、指定のタクシーが使えないので全額実費になるとの回答でした。
タクシー業者は、市内5つの会社指定。
今回のタクシー券は、高齢者の通院支援に特化し、家から病院等(鍼灸整骨院含む)
への足として事業を実施されています。
二日間の視察研修を終え、土浦市・佐野市ともに、限られた予算で、高齢者に特化し
あくまで自己負担をお願いする事業展開をされていると感じました。
そして、ひとつひとつのニーズに対し、継続できる対応をとられています。
また、公共交通の課題は福祉課でも取り上げられ、主体は都市計画課とし
高齢者に限定した施策は、高齢者福祉課が独自予算で実施されています。
そこには、各担当所管で情報交換し、そのうえですみわけをされていることが
よくわかりました。

