賛成討論をしました。
賛成討論は以下の通りです。
私は、議案第76号「あたたかい手の言葉でつながる心」
久御山町手話言語条例制定について、賛成の立場で
討論いたします。
欧米と比べ日本における手話の歴史は浅く、本格的な
手話の成立は、明治11年、京都において日本で始めての
ろう学校が設立され、そこで日本の手話の原形というべき
言語が生まれました。
そもそも、言語は、物の名前、感情や概念等を表現するための
コミュニケーションとして、また、思考するために必要なものです。
人と人との意思疎通には欠かせないのが音声言語です。
しかし一方、音声言語中心の現代社会において、
ろう者の方々が「手話」で自由に日常生活をおくれる環境では
ありません。
そこには、長い間、ろう学校において、正規の教科として
位置づけされていなかったことも原因の一つであったと考えます。
また、地域や職場等で、「手話」がろう者にとっての言語で
あるという認識不足と理解不足の背景があったからだと感じます。
くみやま町議会では、平成26年12月に
「手話言語法制定を求める意見書」を全会一致で国に
提出いたしました。
また、昨年9月議会において、私は一般質問において
「久御山町の手話言語条例制定について」を町長に質問し、
信貴町長からは、平成30年中に制定を目指すという心強い
答弁を頂きました。
そして、本日ここに、「あたたかい手の言葉でつながる心」
久御山町手話言語条例制定の採決の場を迎えることが出来ました。
手話言語条例は、京都府下では、京都府を始め、8つの市
(京都市、城陽市、宇治市、向日市、綾部市、福知山市・
亀岡市・舞鶴市)で、すでに制定され、町村議会では、
久御山町が京都府下で初めての条例制定となります。
私は、この条例制定をきっかけとして、今後「手話」の普及や、
手話に関する教育、また、学習の振興策等の環境整備が
進むことを、大いに期待申し上げまして、賛成の討論と
いたします。
採決では全会一致で賛成で議案は可決となりました。
念願の手話言語条例は成立しました。
休憩時間に、久御山町ろうあ協会の皆さんや手話サークルの皆さん、
近隣市のろうあ協会の皆さん、そして町3役、町議会議員が成立を
祝し、議場で集合写真を撮りました。

12月20日京都新聞山城版より ⇓
